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四月からのテーマ

2015/04/03
慈母会館(全日本仏教尼僧法団。新宿区大京町31)を会場として第一・第三土曜日におこなっている一般向けの講座「やさしい心を育てる」ですが、すでにお知らせしましたように、現在の二部制を改め、四月からは15時~17時の開催になります。

四月からのテーマ:
三月に刊行された『現代仏教塾』Ⅰ(発売・幻冬舎。電子書籍版もでました)のなかでも述べたように、現在の日本の仏教の説明は、伝統的なものとは基本発想から違うものになっており、そのため各宗派があたかも別々の教義をもつ別宗教のようになってしまっています。...
現代仏教塾I現代仏教塾I
(2015/03/04)
吉村 均、三木 悟 他

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本来の仏教は、お釈迦さまが発見した苦しみからの解放に基づくもので、伝統的な日本仏教のあり方は、苦しみからの解放の理論(伝統仏教学。倶舎・唯識・中観・如来蔵など)と各宗派の教えの両方を学び、自分の宗派の教えがどのように人々を苦しみからの解放に導くものであるかを理解したうえで教えを説く、というものでした。

真言宗の方から、戦前は高野山でも熱心な人は、密教だけでなく、興福寺に留学して唯識も学んでいた、ということをうかがったことがあります。いわゆる鎌倉新仏教の諸宗派は専修を特徴としていますが、日本の仏教にも、現在でも東大寺や善光寺、四天王寺のように兼学の伝統を受け継いでいるお寺もあります。

四月にダライ・ラマ法王が来日され、予告されている教えのテーマのひとつにナーガールジュナ『菩提心の解説(チャンチュプ・セムデル)』が挙げられています。
これは、教えそのものは顕教ですが、密教行者のナーガールジュナの著作で、仏教の見解を段階的に説くものです。
まったく同じ内容ではありませんが、漢訳で伝わるナーガールジュナ(真言宗では龍猛という訳を用います)『菩提心論』は同系当為の階梯的な菩提心修習書で、弘法大師空海の十住心の体系の基礎となる教えのひとつとされています。
四月からの教えでは、この『菩提心の解説』を中心に、『菩提心論』と弘法大師の十住論、さらには鎌倉時代の無住(『沙石集』や『聖財集』の著者)の密教・禅・念仏を統合的に捉える見方などを紹介し、
特定の宗派の考えのみにとらわれることのない、苦しみからの解放の方法としての仏教の教えを総合的に学んでいきたいと考えています。

四月の予定は以下のとおりです。
4月4日(土) 15時~17時
4月18日(土) 15時~17時
会場: 慈母会館

(JR千駄ヶ谷駅または信濃町駅下車。千駄ヶ谷駅のほうが近いですが、はじめての方は信濃町駅からがわかりやすいです。改札を出て交差点をわたり、慶応大学病院とJRの線路の間の道をまっすぐ千駄ヶ谷方向に進み、道が大きく曲がったところにあります。小学校の向かいです)
予約不要(はじめての方はあらかじめご連絡いただけると助かります)
参加費:千円

講座終了後、有志による居残り勉強会を行うことがありますが、それについては決まり次第、あらためてお知らせします。
また5月第一週は、ゴールデンウイーク中で、チベット関係の教えもあり、そちらに出られる人も多いので、おやすみとさせていただきます。
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23:05 講座・やさしい心を育てる | コメント(0) | トラックバック(0)
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