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二月・三月の仏教勉強会のお知らせ

2015/02/02
一月は三が日と高僧の来日とでおやすみさせていただいた、第一・第三土曜に慈母会館(公共財団法人全日本仏教尼僧法団)でおこなっている仏教講座ですが、2月7日(土)は平常通りおこないます。
日時:2月7日(土) 14時〜17時
(第一部「やさしい心を育てる」14時〜、第二部「伝統仏教を学ぶ」15時頃〜)
場所:慈母会館(新宿区大京町31)
(JR千駄ヶ谷または信濃町下車。近いのは千駄ヶ谷駅ですが、はじめての方は信濃町駅からの方がわかりやすいと思います。信濃町駅の改札を出て、線路と慶応大学病院の間の道を千駄ヶ谷方面に直進し、道が曲がるところにあります。小学校の向かいです)
参加費:1000円(第一部のみであれば無料。その場合は資料代をお願いいたします)
予約不要(はじめて参加される場合は、あらかじめご連絡いただけると、内容的な配慮などがある程度できます)
内容:
第一部:
インドからチベットに伝わった心の訓練法(ロジョン)をベースにした、非仏教徒でも実践できる簡単な瞑想と、仏教の基本的なお話。
第二部:
今回は、日本の道元禅師の教えを題材に、言葉と言葉を超えるものについて考えます。
釈尊のさとりは、言葉を超えたものでした。仏教の教えというのは、その言葉を超えた境地を指し示す手がかり(伝統的には月を指す指にたとえられる)であって、それ自体が教義で、それを信奉する、というものではありません。
いってみれば、クイズ番組のようなもので、教えはヒントで、私たちはそのヒントを手がかりに、正解にたどりつかなければなりません。
ですから、仏教では、すでに言葉を超えた境地を知っている師の指導が不可欠になります(ヒントを出す側が答えを知っていなければ、答える側が正解にたどりつくことはできません)。また、いくらヒントを出してもらっても、自分で考えなければ正解にたどりつきません。伝統的な仏教理解が聞・思・修(教えを受けて、考え、わかったら、そのわかった状態に集中し反復することで、心を慣らしていく)という方法をとるのは、そのためです。
しかし伝統のなかでは、まるでヒントそのものを維持・継承することが仏教を守ることだ、という誤解が生じてしまいがちです。
月を見たことのない人に、ある人は「バニラアイスのようだ」と言い、ある人は「ウサギが餅つきをしている」と言い、聞く側はそれが同じものを指していることが理解できず、我々「バニラアイス」派が正統で、「ウサギが餅つき」派は異端だとか、そうやって他を攻撃することこそが、教えを守ることだ、そういう勘違いは生じやすく、
数の上でいえば、そういう方向に生きがいを見出す人のほうが圧倒的に多いのです。
仮に、月を見ることができた人があらわれて、「バニラアイス」も「ウサギが餅つき」も間違いではないと言ったとしても、それは他の人には理解できず、「バニラアイス」正統派からも、「ウサギが餅つき」正統派からも、「あいつは何もわかってはいない」としか思われません(もちろん、他人に理解されないからといって、月を見た事実は変えようがないので、月を見た人自身は困ることはないでしょうが。。。)
道元禅師は比叡山で学び、当時最新流行だった中国からの禅に関心を持ち、中国にわたりました。
道元禅師が、自分の今までの仏教の言葉の捉え方がまったく間違いだったことに気づいたのは、師の天童如浄との出会いによってでした。
これまで勉強会に参加されてきた方には、1月の高僧(ゾンサル・ケンツェ・リンポチェ)の教えに参加された方も多かったようですが、そこでの二諦(にたい。二つの真理。勝義諦=究極の真理・世俗諦=相対的な真理)についての話題も、この仏教における言葉と言葉を超えたものの関係にかかわっています。
なぜ帰依をし、師の指導を受ける必要があるのか、なぜ教えを受けるだけでなく、自分で考えないといけないのか、といった仏教の実践の基本にもつながるので、初心者の方にも参考になることがあると思います。
ご参加をお待ちしています。
なお、二月第三週(2月21日)と三月第一週(3月7日)は、大学や学会の行事と重なってしまっているため、おやすみさせていただきます。三月第三週(3月21日)は祭日ですので、開催するかは、2月7日に参加された方とご相談したいと思います。

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21:00 講座・やさしい心を育てる | コメント(1) | トラックバック(0)
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3月21日の講座
希望者が多かったので、祭日ですが3月21日は講座を開催します。時間・場所はいつも通りです。

第二部は、ナーガールジュナの実践論を取り上げる予定です。
参考文献:梶山雄一・瓜生津隆真『龍樹論集』中公文庫。北畠利親『竜樹の書簡』永田文昌堂。

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