▶ admin  

ラムキェンR 来日フォトギャラリー(6/15)

2013/06/20
大本山護国寺の大師堂をお借りして、チベット仏教ディクン・カギュー派の高僧ラムキェン・ギャルポ・リンポチェによる、般若仏母灌頂と般若心経の解説の第一日目がおこなわれました。
大盛況で、朝早くから並ばれる方もいらっしゃって、テキストのコピーを100部準備したのですが、足りなくなってしまいました。110〜120人くらいの方が来られたのではと思います。特に灌頂は、お堂の中にはいりきらず、外の縁側に座られて受けられる方もいらっしゃるほどでした。
般若心経講座会場
般若仏母は、般若の智慧によって仏陀が生まれることから、般若の智慧を”仏陀の母”とお呼びするもので、今回おこなわれたのは、一面二臂、白いお姿の般若仏母の許可灌頂(ジェナン)でした。
灌頂の後、希望者に帰依戒(日本の帰敬式=おかみそりに相当。仏法僧への帰依を誓い、髪を少し切り、法名をいただく)が授けられ、お昼休みの後、般若心経の解説がはじまりました。
般若心経講座灌頂

般若心経講座灌頂

般若心経講座灌頂

お堂を出られるリンポチェ
般若心経講座R退場

般若心経には、日本でよく知られた「観自在菩薩、行深波羅蜜多時…」ではじまるものと、他のお経のように「如是我聞…」ではじまるものとの二種類があり、チベットで用いられているのは後者です。
般若心経講座
解説は、題名がサンスクリットとチベット語の両方で書かれている理由や、経典に必要とされる5つの特別なもの(時、場所、説者、内容、聴衆)がそなわっていることが示されていることなどからはじまりました。経典には言葉で説かれた教え(宝徳蔵般若経(ド・ドゥーパ)など)、加持によって説かれた教え、後で承認された教えの3種類があり、また加持によって説かれた教えには、身・口・意による加持の教えがあり、般若心経は意による加持の教え(釈尊は瞑想中で、その瞑想の力によって、舎利子と観自在菩薩の問答がおこなわれた)であり、(長いものでは「ギャーティギャーティ…」の後、瞑想から起きられた釈尊が「よきかな(善哉)、よきかな(善哉)」と、観自在菩薩による説明を承認する)後で承認された教えでもある、という説明がありました。

般若心経講座
短いもので「観自在菩薩、行深波羅蜜多時、照見五蘊皆空」と説かれている箇所は、長いものでは「観自在菩薩が、(瞑想中の釈尊が)甚深なる般若波羅蜜多を行じられているのをご覧になって、(その境地において)五蘊皆空であることをご覧になった」と説明されています。
第一日目は有名な「色不異空、空不異色、色即是空、空是即色」に相当する箇所の詳しい説明と、それが五蘊のうちの色蘊についての説明で、「受想行識亦復如是」が、残りの四つの蘊(受蘊・想蘊・行蘊・識蘊)についても同様であると、説明を省略したものである、というところまででした。
般若心経講座
ラムキェン・ギャルポ・リンポチェの属するディクン・カギュー派の開祖ジクテン・スムグンは、チベットでナーガールジュナ(龍樹)の化身と信じられています。護国寺の宗派である真言宗も、弘法大師空海が中国で受けた灌頂の系譜を遡ると、南インドの仏塔(南天鉄塔)で、金剛サッタからナーガールジュナ(真言宗では龍猛と訳す)が灌頂を授かったことにはじまるといわれています。チベット人の考えでは、ディクン・カギュー派と真言宗は祖を同じくする教えということになり、リンポチェは、そのような真言宗の大師堂で教えを説かれることを、縁起がよいと、事の外お喜びでした。
般若心経講座
今回の教えの意義については、(チベットでも、般若心経は障害を取り除く力がすぐれているといわれているのですが)日本は地震や津波など、災害の多い国だが、皆が般若心経の教えを学び修行することで、加持の力が強まることと、教えを聞く者の不安な気持ちを取り除くことにあると説かれていました。

東日本大震災の直後にも、ダライ・ラマ法王が日本人に、同じ仏教徒として、般若心経の読誦をすすめられ、アメリカ訪問に行かれる途中に日本に立ち寄られて、護国寺で四十九日法要を執り行われ、般若心経などを唱えられました。
関連記事
23:41 ラムキェン・ギャルポ R | コメント(0) | トラックバック(0)
コメント

管理者のみに表示