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京都・東京での空海の講演、終わりました

2018/03/20
昨年秋に『空海に学ぶ仏教入門』ちくま新書を出したことに関連して、
3月10日(水)京都・法蔵館書店で 「著者が語る『空海に学ぶ仏教入門』―十住心に学ぶ仏教の核心―」、
3月14日(土)東京・筑摩書房で「ちくま大学」の一環としての「現代人のための空海入門―マインドフルネスと十住心―」、
という題で講演をおこなわせていただきました。
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。

本は私の名前で出ていますが、実際には私のやっていることは通訳ないし解説で、弘法大師の仏教についての説明を、現代人にもわかるように説明したものです。
現在、日本で一般的な仏教の説明は、明治時代に当時のヨーロッパの仏教研究を取り入れたもので、伝統的な説明とは発想が大きく異なります。
膨大な経典が存在し、異なる教えが説かれているのは、相手に合わせて異なる教えが説かれたため、というのが伝統的理解で、空海の十住心は、そのような考え方に基づき、インド・中国から伝わった様々な教えを、十の心のあり方に対応するものとして体系化したものです。

現在では、むしろ西洋で彼らの宗教とは異なる仏教の考え方が理解されるようになり、実践により心のあり方を変えていくことによって苦しみから解放される、という仏教の発想法に興味を持つ人が増えています。近年日本でも話題になった「マインドフルネス」はそのような関心から生まれたものです。

異なる教えの相互関係を理解する必要があるため、伝統的には仏教理解に十数年~二十年かかるとされていましたが、空海の十住心では、そのような仏教の全体像を、一冊の本で概観することができます。
現在、過疎や少子化で、これまでの子孫が供養を続けていく先祖供養のあり方がうまく機能しなくなりつつありますが、生きている人間に、どのような教えがどう役立つのか、弘法大師空海の理解に基づいて、心の訓練によって苦しみから解放される伝統仏教の全体像を学ぶことができます。

映画『空海KU-KAI』(の主人公は空海ではなく、猫かもしれませんが。。。)の公開や、ミシュランガイドで高野山がお勧めの旅行先とされるなど、弘法大師とその教えへの関心は、世界的なものとなりつつあります。
微力ですが、少しでも、弘法大師空海の教えのすばらしさ、現代人にとってそれがいかに役立つかを、お伝えしていくことができれば、さいわいです。



https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784480069962

京都での講演の冒頭部が、Youtubeで公開されています。


また、筑摩書房での講演も、講演後に講演内容の要約を収録したものが、Facebookで公開されています。
https://www.facebook.com/chikumashobo/videos/584645278537396/
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