▶ admin  

ダライ・ラマ法王法話の復習会 4月18日(土)

2015/04/18
日時:4月18日(土) 15時〜17時 (居残り勉強会あり)
ダライ・ラマ法王の来日法話があまりにも凝縮された内容で、それだけをまったくの初心者が聞いても何が何だかわからないので、いずれ本などになるとは思いますが、その内容の解説を中心におこないたいと思います。
密教の灌頂と修行法の解説もありましたが、密教は秘密の教えで、具体的な内容は(授けられた法王さまが許可されないかぎり)オープンにはできないので、それについては、時間後に居残り勉強会という形でおこないたいと思います(会場かライブビューイングで教えに参加された方限定)。

会場:慈母会館(全日本仏教尼僧法団。新宿区大京町31。もっとも近いのは千駄ヶ谷駅ですが、はじめての方は信濃町下車の方がわかりやすいと思います。改札をでて信号をわたり、慶応大学病院とJR線路の間の道をまっすぐ千駄ヶ谷方向に進み、大きくカーブしたところ、小学校の向かい側にあります)
参加費:1000円(予約不要)
09:48 未分類 | コメント(0) | トラックバック(0)

神と仏の倫理思想 日本仏教を読み直す 改訂版(北樹出版)のお知らせ

2015/04/07
 2009年に刊行した『神と仏の倫理思想 日本仏教を読み直す』(北樹出版)ですが、5年が過ぎ、通算第5刷となる機会に、内容の見直しをおこない、改訂版を出すことになりました。

神と仏の倫理思想(改訂版)―日本仏教を読み直す神と仏の倫理思想(改訂版)―日本仏教を読み直す
(2015/04/20)
吉村均

商品詳細を見る

 旧版刊行時には、『朝日新聞』など様々なところで紹介していただくことができました。この場を借りてお礼もうしあげます。

「古代と中世に展開した神仏習合は、異質な信仰をいいかげんに混ぜあわせたものでは決してなかった。在来の神の信仰は、人がふだん生きている狭い時空をこえ、すべてを見とおし包みこむような、新しい知を求めていた。仏教の側は、あらゆる生き物を苦しみから解放する仏陀の知を得る前の段階として、一般人に向けた教説を必要としていた。二つの要請がたがいに補完しあう、筋道だった体系を、神仏習合はもともと備えていたのである。
 
徳川時代における儒学の支配、さらに近代の神仏分離と仏教理解の西洋化は、そうした体系を打ち壊してしまった。しかし吉村は、近代にも柳田国男と折口信夫の民俗学が、文献としては残らない伝説や習俗の世界に、日本人の本来の信仰のありようを探ったことに、意義を見いだす。
 
そしてまた、文字など読めないにもかかわらず、仏教の高度な知恵を体現した「妙好人(みょうこうにん)」たちが、庶民の世界には出現したことに注目している。この細々とした系譜に基づいた、あらゆるものを共存させる倫理、その可能性にむけた賭けが、叙述の背後から顔をのぞかせているようである。」(抜粋)
 苅部直『朝日新聞』2009年8月9日(『鏡のなかの薄明』幻戯書房に再録)

「…あえて「近代小説」たる折口の『死者の書』にこだわるのは、「神仏習合」がたんなる過去の伝統ではなく、近代の内側にあって、なおかつそれを超え出る可能性を探ろうとするモチーフに繋がってこよう。
 
ここで本書の言う「神と仏の倫理思想」が、「近代の知」を再考する、重要な戦略であったことが見えてくる。本書冒頭に置かれる和辻哲郎の仏教観が「釈尊を出発点として発展していく思想」という近代仏教学に近いという指摘、あるいは親鸞にたいする従来の評価が「キリスト教的な救済を祈る信仰」としか見ていないことへの批判など、「神仏習合」を切り捨てた以降の仏教理解の近代性を暴きだしていく。とくに親鸞の浄土信仰の内実が、「チベットの浄土思想」と類似すると論じていくところなどは、とてもスリリングな展開だろう。

 本書は「無自覚な自己を照らし出す鏡」としての倫理思想史研究の手法にもとづく。それこそが、従来の「神仏習合」や「仏教」にたいする議論とは一味違う知見を示してくれる要といえよう。」(抜粋)
   斎藤英喜 『週刊読書人』2009年9月25日

「『神と仏の倫理思想―日
本仏教を読み直す』は、最近はチベット仏教の研究にまで進んだ著者が、既成の枠に捉われることなく、倫理思想という観点から日本仏教を見直そうとした意欲
作。過去の思想が常に現代との対話の中に呼び出され、常識的な理解が揺り動かされる。近代的な「知」の世界の枠を超えて、より根源に深まろうという冒険の書。」
   末木文美士『週刊仏教タイムス』2009年12月10日「仏教・宗教関係書 今年の3冊(2009)」

 改訂版では、新たに補論として12ページの「和辻哲郎の「人間」の学の成立と思想史理解をめぐって」を書き下ろしたほか、いくつかの節で論の組み立てに手を加え、ページの空いているところに註で資料を追加しました。厳しい出版事情もあって全面的な書き直しはできなかったので、自己満足かもしれませんが、以前より主題が明確になったと思います。

   目次
第一章 近代の知と神仏
 1. 近代の知を再考する
 2. 和辻哲郎と仏教
 3. 民俗学(柳田国男・折口信夫)と神信仰
第二章 伝統的仏教観からの読み直し
 1. 伝統的仏教観―インド・チベットの伝統 
 2. 道元を読み直す 
 3. 親鸞を読み直す
◆日本仏教の特色
第三章 神と仏の倫理思想史のために
 1. 伝来当初の仏教―『日本霊異記』を中心に 
 2. 浄土信仰の諸相―折口信夫『死者の書』を手がかりに 
 3. 語りと成仏―夢幻能の世界
◆その後の展開
◆補論・和辻哲郎の「人間」の学の成立と思想史理解をめぐって

ISBN: 9784779304576
予価:2500円+税
ページ数: 263
2015年4月20日刊行予定
11:35 吉村均プロフィール | コメント(0) | トラックバック(0)

四月からのテーマ

2015/04/03
慈母会館(全日本仏教尼僧法団。新宿区大京町31)を会場として第一・第三土曜日におこなっている一般向けの講座「やさしい心を育てる」ですが、すでにお知らせしましたように、現在の二部制を改め、四月からは15時~17時の開催になります。

四月からのテーマ:
三月に刊行された『現代仏教塾』Ⅰ(発売・幻冬舎。電子書籍版もでました)のなかでも述べたように、現在の日本の仏教の説明は、伝統的なものとは基本発想から違うものになっており、そのため各宗派があたかも別々の教義をもつ別宗教のようになってしまっています。...
現代仏教塾I現代仏教塾I
(2015/03/04)
吉村 均、三木 悟 他

商品詳細を見る


本来の仏教は、お釈迦さまが発見した苦しみからの解放に基づくもので、伝統的な日本仏教のあり方は、苦しみからの解放の理論(伝統仏教学。倶舎・唯識・中観・如来蔵など)と各宗派の教えの両方を学び、自分の宗派の教えがどのように人々を苦しみからの解放に導くものであるかを理解したうえで教えを説く、というものでした。

真言宗の方から、戦前は高野山でも熱心な人は、密教だけでなく、興福寺に留学して唯識も学んでいた、ということをうかがったことがあります。いわゆる鎌倉新仏教の諸宗派は専修を特徴としていますが、日本の仏教にも、現在でも東大寺や善光寺、四天王寺のように兼学の伝統を受け継いでいるお寺もあります。

四月にダライ・ラマ法王が来日され、予告されている教えのテーマのひとつにナーガールジュナ『菩提心の解説(チャンチュプ・セムデル)』が挙げられています。
これは、教えそのものは顕教ですが、密教行者のナーガールジュナの著作で、仏教の見解を段階的に説くものです。
まったく同じ内容ではありませんが、漢訳で伝わるナーガールジュナ(真言宗では龍猛という訳を用います)『菩提心論』は同系当為の階梯的な菩提心修習書で、弘法大師空海の十住心の体系の基礎となる教えのひとつとされています。
四月からの教えでは、この『菩提心の解説』を中心に、『菩提心論』と弘法大師の十住論、さらには鎌倉時代の無住(『沙石集』や『聖財集』の著者)の密教・禅・念仏を統合的に捉える見方などを紹介し、
特定の宗派の考えのみにとらわれることのない、苦しみからの解放の方法としての仏教の教えを総合的に学んでいきたいと考えています。

四月の予定は以下のとおりです。
4月4日(土) 15時~17時
4月18日(土) 15時~17時
会場: 慈母会館

(JR千駄ヶ谷駅または信濃町駅下車。千駄ヶ谷駅のほうが近いですが、はじめての方は信濃町駅からがわかりやすいです。改札を出て交差点をわたり、慶応大学病院とJRの線路の間の道をまっすぐ千駄ヶ谷方向に進み、道が大きく曲がったところにあります。小学校の向かいです)
予約不要(はじめての方はあらかじめご連絡いただけると助かります)
参加費:千円

講座終了後、有志による居残り勉強会を行うことがありますが、それについては決まり次第、あらためてお知らせします。
また5月第一週は、ゴールデンウイーク中で、チベット関係の教えもあり、そちらに出られる人も多いので、おやすみとさせていただきます。
23:05 講座・やさしい心を育てる | コメント(0) | トラックバック(0)
 | HOME |