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ダライ・ラマ法王の般若心経などの法話

2014/03/21
法王事務所から、東京でのダライ・ラマ法王の法話の詳細が発表されました。
2014年4月17日(木)10時〜12時、13時30分〜15時30分 於、ホテルオークラ東京
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内容は、午前中が『般若心経』とナーガールジュナ(龍樹)『法界讃』、午後はトクメー・サンポ『三十七の菩薩の実践』です。

当日は、いつものように通訳のマリアリンチェンさんの手になる日本語訳テキストが配布されるのではと思いますが、もし予習用に何かということであれば、文字通りの拙訳ですが、
般若心経
三十七の菩薩の実践
を公開しています。

『般若心経』には「観自在菩薩・・・」ではじまる小本と、他のお経のように「如是我聞・・・」ではじまる大本の2種類があり、チベットで用いられているのは後者です。小本の内容の前後に状況説明があり、それを読むと、観自在菩薩(観音さま)と舎利子(シャーリプトラ。釈尊の高弟)がどういう関係にあるのか、お釈迦様はどうされているのかがわかります。
2012年にナマステ・インディアの「セミナーハウス」で簡単な解説をおこないました。要旨を掲載していますので、よろしかったらこれも参考になさってください

ナーガールジュナ(龍樹)『法界讃』は、如来蔵思想を説くもので、チベットの伝統では仏教を初転法輪=阿含経典の四聖諦の教え、第二転法輪=般若経の空の教え、第三転法輪=如来蔵経などの光明の心(如来蔵)の教え に整理し、ナーガールジュナの伝記や著作もそれに対応させて捉えています。『法界讃』はそのうち、第三転法輪に対応した讃嘆聚(トゥーツォ)の一冊とされるものです。
漢訳もありますが、チベット語訳とはかなり内容が違っています。チベット語訳からの和訳と漢訳との対照をおこなった研究をみつけました(pdf)ので、これも紹介しておきます。

『三十七の菩薩の実践』は、その最初の部分をトゥルシク・リンポチェが解説なさったものが法王事務所のホームページで公開されています。
また、ガルチェン・リンポチェが日本でおこなわれた解説をYouTubeで見ることができます。



ご参考まで。
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「やさしい心を育てる」4月からリニューアル

2014/03/16
2014年4月から時間・内容が一部変更になります

講師:吉村均(中村元東方研究所・専任研究員)
会場:慈母会館(全日本仏教尼僧法団)
   東京都新宿区大京町31
JR総武線「千駄ヶ谷駅」、都営大江戸線「国立競技場駅」 徒歩5分

大きな地図で見る

日時:第一・第三土曜 14時〜17時(途中休憩があります)
参加費:千円
(第一部のみ参加の場合は無料です。その場合は資料代をお願いいたします)
※予約は不要です
お問い合わせ

第一部 心のゆとりをつくる仏教の智慧 14時〜14時50分
仏教の実践法というのは、本来、私たちの心のなかにゆとりを見つけ、それを広げていくためのものです。欧米では仏教が、いつも何かに追われている現代社会にこそふさわしい教えとして、心のケアの方法として関心を集めています。講座では伝統を踏まえた誰にでもできる心のケアの実践法と、その背景にある仏教の考えについて紹介していきます。

心のゆとりを持ちたい方、特に将来子育てに携わる方やご家族の介護、教育、看護などのお仕事に携わる方は、他のために尽くすことで自分の心が折れてしまわないためにも、心のセルフケアの方法を知っておくことが大切です。宗教・性別に関係なく、どなたでもご参加いただけます。

第二部 連続講座・伝統仏教を学ぶ 15時〜17時
現在の日本で一般的に知られている仏教の説明は、他の学問と同様、明治時代に当時のヨーロッパの仏教研究を取り入れることから出発したもので、伝統的な考えとは異なっている場合が多いです。伝統的説明では、釈尊は苦しみの真の原因を発見して苦しみから完全に解放された存在で、さまざまな仏教の教えは、釈尊の発見した苦しみからの解放の方法に基づいています。講座では、特定の宗派の説明にかたよらず、このような仏教の考え方を学んでいきます。
四月は、『般若心経』を取り上げる予定です。

都合により休講する場合があります。開催情報はこのサイトをご覧ください。
お問い合わせはコンタクトフォームからお願いいたします。

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編集:苅部 直、片岡 龍

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論文「チベットに伝わる心の訓練法(ロジョン)と現代」
(明治学院大学教養教育センター紀要『カルチュール』5巻1号 こちらはPDFファイルで無料ダウンロードできます)
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ジグメ・ケンツェ・リンポチェ初来日,東京にて講演

2014/03/15
このたび、ジグメ・ケンツェ・リンポチェが初来日し、東京にて講演会を開催することになりましたのでお知らせいたします。

ジグメ・ケンツェ・リンポチェは、ゾンサル・ケンツェ・リンポチェ同様、ジャムヤン・ケンツェ・チュキ・ロドゥの転生者で、今回の講演会は、ゾンサル・ケンツェ・リンポチェのかねてからの強いご希望により実現いたしました。
ジグメ・ケンツェ・リンポチェのプロフィール、および講演会の詳細は、SIJのホームページをご覧ください。

【講演日時】

2014年3月29日(土)午後2〜5時 (開場午後1時30分)
2014年3月30日(日)午後2〜5時 (開場午後1時30分)

【講演内容】『八句の心の訓練法』ロジョン *

【使用言語】英語(日本語通訳付き)

【参加費】お志でお願いいたします

【主催】シッダールタズ・インテント・ジャパン(SIJ)

【会場】 TKP渋谷カンファレンスセンター 10階 ルーム10A
東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷東宝ビル
→アクセス地図

JR渋谷駅(東口)より 徒歩3分
東京メトロ銀座線、半蔵門線、副都心線渋谷駅(15番出口)より 徒歩2分
東急東横線、田園都市線渋谷駅(15番出口)より 徒歩2分
京王井の頭線渋谷駅(中央口)より 徒歩6分

【申込み方法】
当日参加も受け付けておりますが、人数把握のため、事前にこちらのフォームよりお申し込みください

*できるだけPCメールアドレスを登録してください。携帯メールアドレスを使用される場合は、PCメール受信拒否設定になっていないことをご確認のうえ登録してください。お申込確認のメールを受信いただけませんので、ご注意ください。

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『八句の心の訓練法』ロジョンについて

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『八句の心の訓練法』は、質素な暮らしでひたすら修行に打ち込むことで知られるカダム派の高僧ゲシェ・ランリ・タンパ(1054-1123)により記されました。

チベット語でロジョンと呼ばれる心の訓練法は、自らの幸せと他者の苦しみを交換する「トンレン」と「無我の瞑想」を柱としており、この『八句の心の訓練法』は、1〜7句が前者に、8句目が後者に対応しています。

ダライ・ラマ法王の重要な師のひとりである故トゥルシク・リンポチェは、心の訓練法の長いテキストが『入菩薩行論』(シャーンティデーヴァ著)、中程度のものが『三十七の菩薩の実践』(トクメー・サンポ著)、短いものが『八句の心の訓練法』だと説いていらっしゃいます。

ロジョンは大乗の思想に基づき、人間の自己中心的な心を菩薩の利他の心へと変容させるための修行です。利他の心を持つことが、実際には自分の幸せを増大させることにつながるという教えを学ぶことは、現代を生きる私たちにとって大きな助けとなることでしょう。

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ランリタンパ著『八句の心の訓練法(ロジョン)』

2014/03/06
【八句の心の訓練法】

第1句
私がすべての生き物を、
如意宝珠にもまさる
最高の目的(=仏陀の境地)を成就するものと考えて、
常に愛することができますように。

第2句
いつ誰といる時も、
自分は誰よりも劣っていると考えて、
他の者を心の底から、
最高の者として愛することができますように。

第3句
あらゆる(自己の)おこないを自心で
観察し、煩悩が生じるやいなや、
(それは)自他を害する(だけな)ので、
強い力で立ち向かい、おさえることができますように。

第4句
本性の悪い生き物たち(や)
罪苦に負けてしまった者を見た時に、
貴重な宝を見つけたように、
得がたいものとして愛することができますように。

第5句
私に他の者が嫉妬して、
罵倒し誹謗するなどの不合理な
損は自分が引き受けて、
勝ちを他に捧げることができますように。

第6句
私が助けてあげて、
大きく期待していた人が、
きわめて不合理に(私を)傷つけたとしても、
正師と見ることができますように。

第7句
要約すると、直接あるいは間接に
利益と幸せをすべての母(なる生き物)に捧げ、
母のあらゆる損害と苦しみを、
ひそかに私が受け取ることができますように。

第8句
これらすべても、八つの世俗の価値観(世間八法(註))の
分別の汚れに染まらずに、
一切法を幻と知る心によって、
執着なく束縛から解放されますように。

これはゲシェー・ランリタンパ・ドルジェセンゲのお言葉である。

註:世間八法=利・衰、毀・誉、称・譏、苦・楽の、二元的価値観

論文「チベットに伝わる心の訓練法(ロジョン)と現代」『カルチュール』5巻1号所収の拙訳を改訂したものです。
→チベット語テキストはこちら

『八句の心の訓練法(ロジョン)』の著者ゲシェ・ランリタンパ(1054-1123)は、カダム派(古カダム派)の高僧で、チベットに招かれたアティシャのお側に仕えたドムトンパの三人の主な弟子の一人、ポトワから教えを受けつぎました。
法名ドルジェセンゲ(金剛獅子)。常に輪廻の中にある衆生の苦しみについて瞑想して憂鬱な顔をしており、例外的に笑ったことが逸話として伝えられているほどです。
心の訓練法(チベット語でロ・ジョン)は、自己の幸せと他の苦しみを交換する瞑想(トンレン)と、無我の瞑想を柱とするもので、『八句の心の訓練法』の1~7句が前者、8句が後者に対応しています。
ダライ・ラマ法王のゾクチェンの師だった故トゥルシク・リンポチェは、心の訓練法の長いテキストが『入菩薩行論』(シャーンティデーヴァ著)で、中程度のものが『三十七の菩薩の実践』(トクメーサンポ著)、短いものが『八句の心の訓練法』だと説かれています。
ランリタンパ自身は「・・・します」と、誓いの言葉としてこの教えを書き記し、後の師によって現在の「・・・できますように」と祈りの形に改められました。
カダム派は質素な暮らしでひたすら修行に打ち込むことで知られていましたが、ツォンカパがカダムの諸派を統合して新たにゲルク派(新カダム派)を打ちたてたこともあって、教団としては残っていません。しかし、その教えはチベット全宗派に受け継がれ、実践されています

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